【カルトナージュの道具】カッター編 (1) 厚紙の直線カットに最適なオススメの大型刃カッター! : The Tools for Cartonnage – Cutters (1) Large Blade Cutter

カルトナージュで揃えておきたいお薦めのカッター3種 (1) 大型刃:厚紙の直線カットに最適!
Three Excellent Cutters Recommended for Cartonnage (1) Large Blade Cutter 

皆様、こんにちは。

本日も、L’Atelier Gracieux (ラトリエ グラシュー ) のBlogに

ご訪問下さいまして、ありがとうございます。

カルトナージュ制作で、

・厚紙をカットするのが大変 … 作ることは好きだけれど、

 それが障壁になっている …

・途方に暮れるくらい何度もカットしないと切り離せない …

 全部カットし終える頃には、肩が張り、腕が筋肉痛 …

・とりあえず買った1本のカッターを使っているけれど、

    これでいいのかな …

・厚紙を出来るだけストレスなく、スムーズにカットし、

 美しい仕上がりを目指したい …

・これから賢く道具を揃えて、上手に使いこなし、長く愛用したい …

こんな風に思われたことはありませんか?

私も、カルトナージュを16年前に始めてしばらくの間、

カルトナージュにすっかり魅了されているのに、

厚紙の直線・曲線カットに、ストレスを感じていました。

そのストレスを、道具や材料とバランスを取りながら、

軽減させることはできないか?

そして、より綺麗なカットを目指すには?

そのような中、道具という点で、

・高性能の3種のカッターを使うこと。

・シーンに合わせて、その3種を使い分けること。

・各カッターを使うコツ。

をマスターしていくことで、

厚紙カットのストレスを、グンと軽減することができ、

曲線カットにもすんなり取り掛かれるようになったり、

より美しい仕上がりへと作品を導くことができるようになりました^^

ご自身にとって機能性に優れた道具を持ち、使いこなしていくことは、

カルトナージュから得られる喜びを存分に受け取ることにも繋がっていきますよね!

此の度は、3回のBlogに分けて、

私にとって重宝している3種のカッターをご紹介し、

さらに、替え刃の種類や握り方などについても解説してまいります!

Contents

揃えておきたいお薦めのカッター3種

左から順に ↑

(1) 大型刃 Large Blade Cutter (今回)
(2) 30度カッター 30 Degree Blade Cutter (次回)

(3) アートナイフ (ペンタイプナイフ) Art Knife(次々回)

この3種、カットする素材の厚みや性質、

直線・曲線カットなどの適正によって、使い分けています。

これからカルトナージュを始めてみたい方、

始めて間もない方、

また愛好家の方々にも、

ご参考になれば嬉しいです。

また、(2) 30度カッターと(3) アートナイフは、

カリグラフィー Calligraphyでも活躍する道具なので、

カリグラフィー愛好家の方々もどうぞお楽しみに!

今回は、第1回目として、厚紙を直線カットするときに

オススメの大型刃カッターについて、解説していきます。

最後までお付き合い頂けると幸いです。

直線カットに最適な大型刃 Large Blade Cutter for straight cutting

(大型刃 Large Blade Cutter)

私が愛用している大型刃は、
オルファ社の折る刃式、大型カッターです。
Link: Olfa Ltd-08 AL Autolock – オルファ社 リミティッドAL オートロック式

滑りにくく、握ると自然と手に馴染む構造です。

(カルトナージュに使う大型刃としては、

オルファ社のALでなくても、他のタイプや、他社のもの、

フランス製のカルトナージュ用カッターなど、

グリップが滑らず、しっかりした大型刃がお薦めです。)

カルトナージュの2.5~3mm厚の厚紙(カルトン)はもちろんのこと、

1~2mm厚の中厚紙、0.8mm厚の白板紙・カルトネット、

ケント紙やプリントペーパーの薄紙、薄いプラ板など、

幅広い厚みと種類をカットすることができます。

直線カット向きです。 

お薦めの取り替え刃 2種

スムーズな厚紙の直線カットでは、大型刃であることと、

取り替え刃との組み合わせが大切です。

私は、2種類の取り替え刃、

□ 特専黒刃 (大) 18mm Black Blade

□ スピードブレード Speed Blade

を使用しています。

(大型刃 特専黒刃大)

特専黒刃(大) 18mm Black Blade (Large)は、

文字通り黒色のBlack Blade 刃で、

刃先が、通常のものより鋭角で厚紙に刃が入りやすいです。

(大型刃 スピードブレード Speed Blade)

スピードブレード Speed Bladeは、

特専黒刃に、さらにフッ素加工を施し、

切断抵抗を落としたものです。

特専黒刃(大)よりも、さらに厚紙に刃が入りやすく、
カット回数も少なくすむ感覚があります。

ちなみに、上記2種ではなく、通常の18mm幅の取り替え刃でも対応はできますが、

カット回数と力の入れ具合が、やはり多くなります。

厚紙カットの作業効率のよさと、身体への負担軽減により、

ストレス度減^^

さらに切り口の綺麗さも相まって、

特専黒刃(大) 18mm Black Blade (Large) 

スピードブレード Speed Blade

この2種のブレード刃を主に使用しています。

ちなみに、この2種の刃の角度を、自前で測ったところ、

58~59度でした。

カッターのロック方式 2種

ロックの方式には、

□ オートロック式 Auto-Locking Type

□ ネジロック式 Screw-Locking Type

と主に2種類あります。

私は、作業の安全性のために、カットの度に、

親指一本で、スライドして、

すぐに刃をしまう習慣がついているので、

オートロック式 Auto-Locking Typeを使用しています。

(大型刃オートロック式 Large Blade Cutter – Auto Locking Type)

黒いプラスチック部分をスライドして使用します。

生徒様にも、カットの時のみ刃を出し、

カットしたらすぐに刃をしまい、

安全第一 Safety Firstで、お願いしています。

ネジロック式 Screw-Locking Typeは、

ネジを回す手間がかかりますが、刃先までしっかり固定されます。

使用する場合は、

ネジがしっかり固定されているかを確認してカットし、

カットの作業が続く時は、刃を自分側ではなく外側に向けて置き、

万が一手が当たっても、怪我のないようにしましょう。

近くに人がいる場合は、

都度、ネジを緩め、刃をしまい、

ネジを締め鞘に収めるよう心掛けましょう。

握り方

握り方も、重要です。

(真上から握り、人差し指を乗せています)

厚紙をカットする時の握り方は、この大型刃の場合は、

私は、基本的に、真上から握って使います。

ペン持ちの握り方では、力が入りにくく不安定で、

カットし切るまでにも時間がかかります。

真上から握ることで、厚紙に対して、

必要な圧力をかけて、より早くカットすることができます。

固く厚みのあるものであればあるほど、

さらに圧力をかけてカットする必要があるので、

その場合は、立ち上がり、テーブルに対し、

少し前傾姿勢で、体重をカッターの先端に掛けます。

不自然な姿勢でのカットや、肩や腕に力を入れすぎるカットは、

思わぬアクシデントが起きたり、体への負担が掛かるため、やめましょう。

カッターを握っている手の人差し指は、

好みで、カッターの鞘の上に乗せても、

乗せずに他の指と一緒に揃えてもよいです。

私は、人差し指を上に乗せると、

刃の運びをよりコントロールできるので、乗せることが多いです。

尚、厚紙の直線カットのプロセス(写真付き解説)にて、

具体的に直線カットのプロセスについて解説しております。

併せて、是非ご覧下さい!

刃折り器について

こちらは、
オルファ社の刃折り器 「ポキ」

一つの刃をずっと使用していると、
刃先が鈍ってカットしにくくなるため、
ポキを使って刃先を折り、新しい刃を出します。

先ず、ポキの穴に、刃1つ分の9割くらいを入れ、
刃の折り線を、ポキの穴と平行にし、
左右どちらかの方向に倒すと、ポキっと折れ、
不要になった刃先が安全にポキ内に収納されます。

ポキをすぐに入手できない場合は、
カッターの刃1つ分だけを出したら、
やっとこ(平たいペンチ)で折り、
折った刃先は、包装紙などに包んで、
自治体の指示に従い、怪我のないように処分します。

まとめ

本日は、カルトナージュで揃えておきたい

お薦めの高性能カッター3種のうち、

第1回:大型刃 Large Blade Cutterとして、

取り替え刃・ロックの種類、握り方、刃折り器などについて、

解説しました。

次回、 第2回目:30度カッター 30 Degree Blade Cutter

次々回、第3回目:アートナイフ (ペンタイプナイフ) Art Knife

について、お話しさせて頂きます!

作業効率に応じて、適切なカッターを選ぶことにより、

カットのストレスを軽減でき、時間・体力の節約と共に、

より綺麗な仕上がりを導くことが可能です。

皆様にとって、一つでもお役に立つことがあれば、

そして、ご自身のスタイルに合ったカッターの種類や

カッティングプロセスを見つけていく手立てとなりましたら、

幸いに存じます。

厚紙の直線カットのプロセス(写真付き解説)」も是非参考になさって下さい!

一層楽しいカルトナージュ時間となりますように!

本日も、L’Atelier Gracieux ラトリエグラシュー のBlogにご訪問下さいまして、

誠にありがとうございました。

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