「Art de Vivre アール ドゥ ヴィーヴル – 暮らしの芸術」:21世紀アートボーダレス展 2023 Aurora 出展作品

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「Art de Vivre アールドゥヴィーヴル」 ボーダレス展出展作品

こんにちは。

改めまして、今年の「21世紀アートボーダレス展 2023 Aurora」に出展させて頂きました際には、
皆様、励みとなる温かい御心をお寄せ下さいまして、本当にありがとうございました。

本日は、私の出展作品
「Art de Vivre アール ドゥ ヴィーヴル – 暮らしの芸術」をテーマに制作しました
メゾンの作品をご紹介させて頂きたいと思います。

この一年、アトリエの再構築に集中し、これまでの道程とこれからの方向性を考えたときに、
今回の出展作品は、このテーマのもとでこそ成立するのではと思い、制作しました。

WhiteとSax Blueを基調とし、GoldとBlackを所々効かせた作品です。
スッキリと削ぎ落とす部分と、根気強くdetailに取り組む部分と、
デザインもこれまで以上に潔くなったように思います。

「Art de Vivre」は、フランス語で、暮らしの芸術・美学などを意味し、
日々の暮らしの中に、自分なりの美や芸術を見出し、
さらにそれを通して人生を深く味わうことを大切にしている生き方を表した言葉です。

私の人生のテーマの一つ、
そして、L’ Atelier Gracieux ラトリエ グラシュー の大事なコンセプトの一つとなっています。

特に、これまで取り組んできた「カルトナージュ Cartonnage」、
近年学び始めた「額装 Encadrement」、「カリグラフィー Calligraphy」は、
まさに私にとって Art de Vivre そのもの。

そして、此の度のボーダレス展全体のテーマは、「Aurora オーロラ」でした。

オーロラからは、真っ白な雪に包まれた銀世界での
「冬の夜空を美しく照らし出す揺らめく光」
「自然がもたらす美しい芸術」
が想起されます。

「カルトナージュ」「額装」「カリグラフィー 」、この3つの技術を用いて、
冬の「揺らめく光」を心穏やかに眺め、
暮らしの中で、楽しみながら収納することが出来る、
キャンドルのためのメゾン型の箱を制作しました。

こちらは、カリグラフィー でしたためた「Art de Vivre」。

以前Blogでもご紹介させて頂きました
Copperplate、Flourishing、Business Penmanship、Line Art を組み合わせた
カリグラフィーの作品です。

Link: 「Art de Vivre」カリグラフィー 作品
Link:「Art de Vivre」額装との組み合わせ作品

その「Art de Vivre」を原本として、小さなイマージュ にし、
メゾン1階部分に2つの額装仕立ての窓を創りました。

ちなみに、1階部分の3つの窓枠のTopは、緩やかなカーブを持たせた造りにしました。
曲線と直線のハーモニーを意識して創ることは、
私にとって常に欠かせない要素です。

ビゾー部分をWhiteに、パスパルトゥ部分をBlackにして、
カリグラフィーのBlack Ink・White Paperとスッキリと調和させました。

壁部分には、両サイドにコラムのエンボスを入れ、
Sax Blueの爽やかな中にも、
メゾンとしての奥行き感を持たせるようにしました。

Goldの金具を手前に引くと、
このように回転式の引き出しが現れます。

もう一方の額装仕立ての窓も、同じく回転式の引き出しです。

センターは、エントランスの扉をイメージしており、
ノブを引くと、このように水平に開く引き出しとなっています。

LEDの ボーティブ (votive) 型のキャンドルを飾り、
エントランスの扉越しに、揺らめく光を楽しむことができます。

額装仕立ての窓を大きく開いた中の様子です。

お気に入りのLa Pomme et La Pipeさんの Mat GoldのSealing Stamp と
Blackのグログランリボンでおめかしし、
開けるたびにチラッと見えるのが、我ながら嬉しくてしょうがありません^^

この中には、LEDのミニキャンドルを沢山ストックしておく予定です。

Votive の LED キャンドルにも、
La Pomme et La Pipeさんの小さな紋章のSealing Stampと、
Blackのグログランリボンを添えました。

2階部分は、White Linen を用い、
窓枠は、1階部分とは対照的に、Topもストレートラインにしました。
両サイドには、横使いのブロックのエンボスを入れました。

Whiteの壁にBlackの枠。
そこから覗く Navyのトワルドジュイ Toile de Jouyの部屋。

こちらは、以前ご紹介させて頂いたことのある作品にも用いた、
Navyのプリントペーパー
人々の暮らしの様子が描かれたトワルドジュイ は、常に心が踊ります。

2階センターは、横使いの額装仕立ての窓にしました。

カリグラフィーで、
L’ Atelier Gracieux ラトリエ グラシュー の「L」と「G」のイニシャルを組み合わせ、
両サイドに、Line Artを添えました。

3階部分、斜めに立ち上がる屋根部屋の出窓は、引き出しとなっており、
「The Gazebo in Peace」の作品との繋がりを持たせたく、
同じデザインを用いました。

1階から3階まで、縦に切り取った様子です。
曲線と直線、そして、雪がふんわり積もった装いのFaux Furのふわふわ感。

1階部分をオープンにしたところです。
手前部分は、3部屋に区切り、奥にシークレットの収納スペースがあります。

2階部分をオープンにしたところです。
LEDのテイパーキャンドルや通常のキャンドル、
キャンドル用コースターなどをたっぷり収納できます。

手前には、窓からトワルの壁紙が映るよう仕切りを入れてありますが、
保管したいキャンドルの量が増えたり、
2階の窓からもLEDのキャンドルの光が見えるようにしたい場合には、
この仕切りを抜くこともできます。

仕切りは、このように ↑2本の支柱の間で抜き差しできるようにしてあります。

3階Topには、鏡を埋め込み、エンボスで囲みました。
夜、灯したキャンドルをそこに置くと、
鏡に映った光が趣をもって揺らめいています。

また、3階鏡を囲んだエンボスと、1階エントランスポーチのエンボスのデザインも、
繋がりを感じることが出来るようにしてあります。

横から見た姿です。
左右と背面各々に、Topにカーブが入った窓枠のエンボスを入れてあります。
窓枠の幅と位置は、1階と2階にそれぞれ取り付けたハンドルの幅をベースに考えました。

背面の様子です。
左右で入れたのと同じエンボスを入れつつ、
両端には、1階正面で入れた横使いのブロックのエンボスを入れてあります。

Faux Furのふわふわ感も、より楽しめるのが背面です。

ちなみに、このFaux Furは、取り外しがきくように取り付けてあるので、
夏は外して、作品を涼しく楽しむことも可能です!

こちらは、カルトナージュで仕立てたキャンドル用コースターです。
窓枠との繋がりも感じる、手前にカーブを入れたコースターにしました。
Votiveと同じく、紋章のシーリングスタンプとグログランでおめかしです。

そして、どこにでもあるLEDのミニキャンドルも、
こんな風にリボンでおめかししてあげたら、
特別なアイテムに!

ミニキャンドルの下には、Blackのペーパーに、White のインクで書き込んだ、
カリグラフィー のラウンドカードを敷きました。

“Light the Candle. Warm up your heart!”
(このキャンドルを灯して、心を温めよう!)
と綴ってあります。

こちらは、陽が落ちた後、夜にライトアップした時の様子です。
メロウな雰囲気で、時間もスローダウンするような心地です。

クラシックモダンな今回のメゾンの作品に、
Business Penmanshipで綴ったLinen Ribbon がよく合いました☆
“Je vous souhaite de bonnes fetes de fin d’année.”
– Wishing You a Happy Holiday Season! –

ボーダレス展では、このLinen Ribbonと共に、
” Cartonnage カルトナージュ”と、CopperplateとFlourishingで綴ったカリグラフィーも、
一緒に展示しました。

ご来場下さった方々に、幸せなホリデーシーズンを!という思いと、
カルトナージュを楽しんで頂けたらと ……

“Cartonnage”の最後のFlourishingの部分は、
ニブが引っ掛かり、修正を入れつつも、へんてこりんなshadeになってしまいました(汗)。

横に細長い素敵なHand made paperで、貴重な一枚、
これも成長過程の一部と思い、次に入手できた時には、
もっと上手にかけたらと思っています^^

「Art de Vivre アール ドゥ ヴィーヴル – 暮らしの芸術」 というテーマのもと、
制作しました今回の出展作品、
皆様、ご覧下さいまして、本当にありがとうございました。

温かな光を蓄えたメゾンは、
愛情に満ちた幸せを大切にしていきたいという思いと、
平和への願いでもあります。

そして、今回の作品は、これまで以上に女性のみならず
男性の方々からもお声掛け頂くことが多く、
カルトナージュのさらなる可能性を感じる機会となりました。

毎度ながら、生みの苦しみがあり、替え難い充実感があり、
“Go Beyond Myself”
その時、その時のBestを尽くして、
奥底からうっとりする作品を創っていくことができたらと思っております。

どうか来たる新しい一年が、皆様にとって、
幸せに満ちた素晴らしい日々となりますように!

L’ Atelier Gracieux ラトリエ グラシュー
Yoshiko Ikeda

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