こんにちは。
前回の “The Gazebo in Peace” (1) Conceptに続きまして、
お付き合い下さいまして、ありがとうございます。
ここからは、
“The Gazebo in Peace” (2) 構造・デザイン (Base & Hexagonal Dome)
のご紹介になります☆
備忘録も兼ねて、detailの説明になります。
今回、自分に課した構造・デザイン上のチャレンジは、
「Base ベース・Body ボディ・Hexagonal Dome 六角ドーム屋根の比率。」
「六角ドームに、曲線の出窓を設けて、『曲線に曲線を通す』」
「扱いにくい Bouclé ツイード生地を、曲線や凸凹のある部分にも使用する。」
「Emboss エンボス を効果的に入れて、1色の中に生まれる表情・陰影を活かす」
の4つでした。
Bodyと出窓の部分は、Pure White Linen ピュアホワイトリネンで、
Emboss エンボスを用いて、
Baseと六角ドームの屋根は、石造りの雰囲気で、
Gold 金糸が織り込まれた
Pink Beige ピンクベージュのBouclé ツイード生地を用い、
Bodyを挟み込むデザインにしました。
ちなみに、このツイード生地は、
我が家のダイニングチェアの張り地とお揃いです^^
瞬間的に美しいと感じられる構造比率にするために、
かなり各パーツごとのサイズ出しに時間を要しました。
Base の六角形の一辺と高さを何cmにするかから始まり、
Bodyの高さ。
決め手のなるのは、六角ドームサイズ。
TopとBottomの各一辺の長さ、高さをどうするかにより、
側面のカーブ感とドーム 全体のフォルムが決まります。
これは、A2方眼紙に何枚も製図し、組み立て、置いてみる、を繰り返し、
行き着いたサイズです。
その次は、「曲線に曲線を通す」引き出し式の出窓創り。
各面に引き出し口、引き出し、出窓がついています。
ドームの中は、引き出し口を丁度良い高さにするraiserを入れ、
Topがアーチ状の箱型の引き出し口を放射状に埋め込み、
ドーム側面は、その引き出し口が斜めに切り取られるような形状で、
くり抜いてあります。
中心は、取手を支える支柱を三角の筒で入れてあります。
取手は、U.S.時代に購入した
Pine CornまつぼっくりのFinialフィニアルです。
というわけで、ドームの中身は、
つるんとした表面とは逆に複雑な構造で支えてあります^^
加えて、この厚みがあり、ボンド付きが困難なツイード生地。
ほつれ止めと、のり代の厚みが出にくい処理を全てに入れながら、
ツイードの風合いを活かすことができて、
ドームが出来上がったときは、喜びひとしおでした。
出窓のデザインは、
Hotel Ritz Paris オテル リッツ パリの
Roof Topデザインを参考にしました。
Pure White LinenにEmbossを入れ、
アンティーク調の植物モチーフの取手と合わせて、
Gazeboのドームの出窓にしました。
曲線 x 曲線
六角ドームにツイード生地
出窓の6枚の曲線カットとエンボス ……
ビジャー先生や講師仲間の皆様にも、
「これは大変だったね!」と、語らずとも察して下さり、
本当に報われた思いでもありました☆
こちらは、引き出しの様子です。
構造上、長短交互に組んであります。
内底は、
Green グリーンとPink ピンクの木馬のブレードと、
ガーデン感を出すようにしました♡
Fleur de Lys フルールドゥリ
Bunny うさぎ
Bee 蜜蜂
Horse 馬
Arcunsas アーカンサス
Emblem エンブレム
引き出しには、
CalligraphyのNib ニブや、Pen Rest ペンレスト、
Sealing Stamp シーリングスタンプなど、
小さなものを収めます。