A Daybed for Catherine, the Duchess of Cambridge – a cartonnage art work for the exhibition (2)

本日も、ご訪問下さいまして、ありがとうございます。
先日に引き続き、作品展作品のご紹介です。

こちらは、各引き出しを開けた時の様子です。
動きが出て、何だかわくわくしてしまいます。

Tuftedされた奥壁面には、
ネックレスやブレスレットを掛けるフックが付いています。

Canopyの屋上は、ジュエリーを置いたり、
側面の回転式の引き出しを開けて、収納することができます。

デイベッドは、Canopyの空間から自由に動かして使うことができ、
空いた空間に、別のオブジェを入れて、飾ることも可能です。

作品展作品は、縦・横・高さのサイズ制限があり、
その中で、どんな作品作りをするかも、チャレンジです。

支柱の取り付けは、今回が初めて。
どんな風に取り付けるか、沢山考えて、
ドキドキしながらやってみたことも、
いい思い出になりました。

このCorniceのカーブを決めるのに、結構な時間を要し、
製図力を上げる必然性を改めて感じました。

このベッド型ジュエリーボックスの構想は、2011年春に。
6年経って、ようやく形にすることができました。

ご家族と田園地方での自然生活を大切にされているキャサリン妃。
イギリス製のトワルドジュイで表現しました。

デイベッドの引き出しには、
リングやネックレス等を収納することができます。

ロイヤルウェディングでの、レースのウェディングドレスが印象的で、
内底の一部にレースをあしらいました。

このレースは、カリフォルニア州バークリーにある
Lacis(ラシース)で購入した
ヨーロッパのアンティークレースです。
現地の生徒様M様がお薦めして下さった、
素晴らしいコレクションのレースミュージアム兼ショップです。
今回の作品に使うことができて、本当に嬉しいです。

最後は、背面の様子です。

ストライプを意識して。

背面は、キャサリン妃の凜とした後ろ姿をイメージして、制作しました。
深みのある艶が美しいセピア色のサテンリボンと、
モアレが入ったボリューム感のあるワイヤードリボンは、
大好きな The Ribbonerie のリボンから。
この作品になくてはならないもの。
感謝の気持ちを込めて、渡し、結びました。

此の度の作品制作、
途中、生みの苦しみも幾度も味わいながらも、
思い描いたものが形になっていく喜び、
出来上がったものを眺める幸せ、
使う時のときめき、と
改めて、カルトナージュの魅力と向き合うよい機会となりました。

家族にも支えられて、制作中盤から仕上げ段階での休日には、
主人が娘を連れ出してくれました。
娘も「ママ、カルトナージュだからパパとお出掛けするの。」
と私のための時間を生み出してくれたり、
両親が搬入の日に預かってくれたり、
ありがたいことが沢山ありました。

5月末に4歳のバースデーを迎えた娘。
ビジャー先生も、「この作品は、娘さんに行くわね!」と仰って下さり、
いつかの日か、自ら「欲しい!」
と言ってくれる日が来るといいなあと思っています。

2回に渡り、此の度の作品展作品のご紹介をさせて頂きました。
皆様、ご覧下さいまして、
誠にありがとうございました。

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