カルトナージュで心得ておきたい、30度カッターでの厚紙の曲線カット!:切り始めから切り終わりまでのプロセス(写真付き解説)
前回の「大型刃での厚紙直線カットの解説」に続き、
本日は、 「30度カッターでの厚紙曲線カット」のプロセスを写真付きで解説致します。
今回の記事も、4月から5月にかけて、
「カルトナージュの道具」としてご紹介致しました、
カルトナージュで揃えておきたいお薦めのカッター3種のうち、
(2) 30度カッター 30 Degree Blade Cutter
(3) アートナイフ (ペンタイプナイフ) Art Knife
(2) 30度カッター(性能・使用範囲の広さ、使用例など)の長編部分から、
カットプロセスについて、こちらに移行して掲載させて頂くことと致しました。
大型刃よりも、切り口や手元がよく見え、
より鋭角に厚紙に入り込み、
刃全体のしなりが効いて、
厚紙の曲線カットに最適な30度カッター。
是非、写真と共に解説を追いながら、
よりスムーズな曲線カットをマスターして頂けたら嬉しいです!
厚紙の曲線カットのプロセス (写真付き解説)
30度カッターと握り方に基づいて、
私が、2.5mm厚のカルトンを、
先ずシンプルに曲線カットする時の
プロセスを解説致しますね☆
グレー厚紙よりも柔らかい、
フランスのカルトン(カルトンボワ)をお薦めしています。
カットする際の身体への負荷を下げることも、大切と考えています。
ここでは、カルトンの角に、
コンパス半径1cmで描いた弧を、カットする設定とします。
刃先を一つ分だけ出し、
先ずは、弧(曲線)を軽く刃でなぞるようにし、
刃の通り道となるカッティング跡をつけます。
刃先は、立てるよりも、寝かせ気味でカットしていくのがポイントです!
カッターを持っていない方の手は、しっかりカルトンを押さえつつ、
安全上、刃の通り道には絶対に置かず、
できるだけ離れたところで押さえます。
その後、2つの方法があります。
[I]同じラインを少しずつ圧力を掛けて、より深くカットし、
切り離せるまで繰り返しカットする、という方法と、
[II]1/3~1/2の深さまでカットできたら、一度ピーリングし(剥いて)、
そこから Cut&Peelingを繰り返し、
切り離せるまでカットする、という方法があります。
紙の目によっては、刃が入りにくい部分もあるため、
やりやすい方向に厚紙を回転させながら、カットしていきます。
やすり Sand Block ・Sand Paper
カットした断面に段差ができたり、
カット面がスムーズでない場合は、
ブロックのやすりや紙やすりで整えます。
長い曲線のカット
厚紙の長い曲線のカットの場合も、
基本的に、先程の弧のカットと同じプロセスでカットしますが、
最初に、半分やキリのいいところで、
分割してカットすることをお薦めします。
こちらは、幅21cmほどの左右対象の曲線デザインを、
最初に中心に切り込みを入れて分割し、
半分の曲線を軽くなぞるところからスタート。
適宜、やりやすい方向にカルトンを回転させながら、
徐々に深くカットし、半分切り離したものです。
途中、カットできた分をピーリングし、
切り離せるまで、Cut & Peelingを繰り返す方法でもいいです。
ここでも、カット面が、90度になるよう刃を保ちながら、
刃先の接地幅が長くなるよう、
カッターを立たせるよりも寝かせ気味にしてカットしていくのがポイントです!
もう半分も同じ作業を繰り返して、切り離します。
まとめ
やすりについて、写真を交えて解説させて頂きました。
厚紙の曲線カットがよりスムーズにできるようになると、
カーブのあるデザイン性の高い
カルトナージュ作品も制作できるようになります!
さらに広がっていきますように!
誠にありがとうございました。
季節柄、どうか皆様、ご自愛下さいますよう、お祈り致しております。
(2) 30度カッター 30 Degree Blade Cutter
(3) アートナイフ (ペンタイプナイフ) Art Knife
(4) 大型刃カットでの厚紙直線カットのプロセス
(6) 円切りカッターL型を使った厚紙の円カット