“Time” – A Cartonnage Art Work for the Exhibition

朝晩の冷え込みが、一層厳しくなる季節となりました。
日中の温かな日差しがより愛おしく感じられますね。

昨年末、写真だけ先にupさせて頂いておりました
第11回Atelier Cartonnage作品展出展作品、
本日改めまして、作品のご紹介です。
にも出展させて頂きました。)
作品展全体のテーマは、Mon Tresor (私の宝物) 。
私は、”Time “を
私の宝物と感じ、作品にしました。

最愛の家族、心から慕う人たちと積み重ねていく、
心と心が響き合う豊かな時間。

そして、Tea Time に、どんな作品を創ろうか、
想像を果てしなく巡らせている一人の時間。

これからも、もっともっと大切にしていきたいという思いから、
私の日々を刻む時計の作品を制作しました。

時計を中心に据え、それを囲むように、

3段目:未来 Wish, Dream
2段目:現在 Moment, Grounded
1段目(引き出し):過去 Memory, History
トワルドジュイで、3段目には、実りの収穫のシーンを。
心に思い描いたことが、未来で豊かに実っていきますように。
ScallopのLaceを用い、
美しい水面のさざ波がどこまでも広がっていくイメージで、
その思いと収穫の無限の広がりを願って。

2段目には、トワルドジュイで、Homeのシーンを。

光沢の綺麗な濃いBlue Greenのベルベットで、リボンボウを創り、
2段目の両側に、Down to Earthの、落ち着いたイメージで。
3段目のポールには、実を結ぶ、Focal Pointのリボンボウを。

1段目の引き出しには、思い出や自分の歴史を感じることができるものを入れます。

娘が描いてくれた絵を入れたり、

祖母たちから受け継いだものを収めることができるようにしました。

一本に渡した細身のレースは、アンティークレースを用いました。
引き出し内側のデザインは、思い出のものと共に、
開ける度に眺めることが嬉しくなるように♡
引き出し口は、柔らかい表情にしたくて、中綿を入れてあります。

作品の構造そのものは、宮殿とその中庭で語り合う空間をイメージし、
これを囲んで、Tea Standとしても、楽しめるようにしました。
Tea Cupを3段目に飾って、
カトラリーやナプキンなどを2段目に用意することができます。

作品のカラートーンは、
Philipe DeshouliersのOrsay Powder Blue とお揃いに。
Blue Greenのトワルの壁には、少し段差をつけて奥行き感を。
円柱は、Dark Brownでアクセントをつけて、
Topには、柔らかいLightをイメージしたキラキラパーツを。
Sun Catcherにもなるんです^^。

そして、私にとって、語り合う空間に欠かせないチェア。
このOpera Chair オペラチェアは、書籍にも掲載させて頂いています。

このチェアの原型は、
2012年の第8回Atelier Cartonnage作品展「英国 London Belgravia」に
出展させて頂いた時に制作した、こちらの作品です。

さらに心地よく、うっとりとした気持ちで座ることができる椅子にしたいと、
このような形になりました。

ゆったりと椅子にもたれて、心から慕う方達や家族と語り合う時間は、
私にとって掛替えのないもの。

そして将来、大きくなった娘と大人の女性同士として、
語り合うもよし、
主人と、よっこらしょと支え合いながら腰掛けて、
二人で思い出やその先の人生を語るもよし^^。

一人、創りたい作品に思いを馳せたり、もの思いにふけるもよし^^。

そんな日々を刻む時計と、時の流れを、
作品に表現してみました。

時計は、時刻合わせやバッテリーが交換できるよう、
このように取り外しができます。
振り子に見立てたファータッセルも、
季節に合わせて、掛け替えができるようにしました。

時計=円のモチーフと考え、
円や円弧のデザインを様々な場所に散りばめましたので、
一つ一つ見つけて頂けますと幸いです。

コンセプトは、早々に出来上がりながらも、
形に落とし込むまでに、これまでで最も苦労した作品でした。
仕上げ段階では、娘に40度の発熱があり、
一旦下がったもののまた上がったり、看病に追われる日々、
搬入日前日まで合間を見つけて制作し続け、
その分、出来上がった際は、本当に喜びもひとしおでした。

作品展後に、主人からもらったご褒美 ……
娘からもママ頑張ったね!と……
カルトナージュも家族の理解と支えがあるからこそ続けられる、
そんなことをより深く感じた作品でもありました。
そして、日頃より、多くの方々にお力添え、お支えを頂きまして、
本当にありがとうございます。
心より深く感謝申し上げます。
今年も、素敵なひと時を、一緒に重ねていけましたら、
大変嬉しく思います。
宜しくお願い申し上げます。
皆様、本日もご訪問下さいまして、誠にありがとうございました。
皆様にとって、お健やかで、素敵な週末となりますように!!
心よりお祈り致しております。
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