暖かな秋の陽気が続いております。
我が家の紅葉も、わずかながら色付いて参りました。
今週月曜日、主人が休みを取ってくれて、
鎌倉・稲村ヶ崎にある
に二人で伺ってまいりました。
ランチタイムに個室を予約させて頂き、
安心して、お食事を堪能して参りました。
我が家から山道を抜けて、10分弱、
地元の同級生も暮らす懐かしい稲村ヶ崎の住宅街の奥に、
まさに隠れ家のように、「日本料理 吟」はありました。
荘厳な門構え、
そこに掲げられた立派な一枚板の看板、
おもてなしの心とその気概が感じられます。
手入れの行き届いた苔のエントランスが、
周囲の静けさを一層引き立てていました。
創業は、昨年2019年4月とのこと。
「日本料理 吟」のオーナーの方は、
長年、ガン治療とその予防にご尽力されてきた、医学博士 南雲 吉則 先生。
「命の食事」を提唱されている南雲先生のもと、
腕を奮われているのは、 料理長 佐々塚 雅也さん。
続く階段を上がると、右手にお社のあるお庭が見えてきます。
澄んだ空気に、すでに心が洗われてしまうほど。
本宅、別宅、お茶室、岩風呂、
お庭、山のこちら側一帯で、千坪を超えると、
教えて下さいました。
鯉の御池の音を聞きながら上がってくると、洋館のお屋敷が現れます。
そう、こちらが「日本料理 吟」。
佐々塚さんご本人が、丁寧にお迎え下さいました。
個室は、和のしつらえのお部屋に、
テーブルを配した過ごしやすいスタイル。
季節の趣のある装花も、個室のみならず、各所に。
落ち着き感が、一層心地いい。
行燈も素敵ですね。
行き届いた空間に、心が和みます。
今回は、「織部」を頂きました。
最初に、季節の木箱弁当を。
木箱の中に広がる、日本の美しい色鮮やかな旬の世界。
一品一品、素材を生かして、
とても丁寧に作られているのがわかります。
使われている小鉢や、窯で作られた食器も素敵でした。
昆布醤油で頂く金目鯛のお刺身
プリプリのエビと黒イチヂク、菊のお浸し
旨味の詰まった帆立ときのこの天ぷら
爽やかな新生姜の香りが効いたいくらの茶碗蒸し
絶妙な煮付け具合の羽田カレイ
あられに包まれた栗カボチャの餅あん掛け
ふっくら焼き魚に、ふっくら煮の薩摩芋
↑私の拙い説明ですが …
美味しく頂いた様子を、少しでも感じ取って頂けたら嬉しいです^^
最高の食材と深秋の旬満載のお料理、
体に優しくグングン浸透していくのを感じました。
塩味も、甘味も、旨味も、
私たち夫婦にとって、丁度良い、精度の高いバランス感の御味でした。
次は、お肉料理 ローストビーフと ご飯物。
佐々塚さんが、土鍋で炊いたご飯を、
先ず土鍋ごと運んで下さり、
その後、取り分けて下さいました。
土鍋のお写真、あまりの高揚感で、撮り忘れました〜(涙)。
秋鮭の酒粕漬と数種のキノコの炊き込みご飯。
一つ一つの米粒が見事に立ち、
酒粕のいい香りとお出汁や素材の優しい融合感。
普段、キノコが少々苦手な私も、
おかわりしたいくらいでした^^。
三つ葉の赤出汁も、白菜の香の物も、いい塩梅。
お肉料理に戻って …
仕上げにサッと炭火で炙ったであろう香ばしい香りのローストビーフは、
この上なく柔らかく、最高級のお肉独特の甘みを有していました。
温かいあん掛けがまた、喉越しをよくしてくれて、
だいぶお腹一杯だったのに、
最後まで行けてしまいました^^
最後は、デザート。
佐々塚さんが作る和のプリン☆
可愛らしいぽってりした瓶に、漆黒色の蓋、
さらには、「吟」の封シールが貼ってあるところが、とっても粋でした!
年輪のような地模様のお皿、
ハンマードのスプーンもお洒落。
カラメルと一緒に、
一匙ごとに幸せ感を感じるプリン♡
主人はコーヒーを、私は玉露を頂きました。
主人、「日本料理の〆に、コーヒーの組み合わせって好きなんだよね!」と。
まろやかな玉露も、美味しく頂きました。
コーヒーは、後から分かったのですが、
名古屋の老舗 Café TANAKAのブレンドコーヒーを、淹れて下さったようですね^^
Café TANAKAは、
娘さんのパティスリー REGAL DE CHIHIRO、
特に、千尋さんの手仕事が詰まったクッキー缶でご存知の方も多いことと思います。
床の間の脇に、設えられた茶聞香。
新米の稲も一緒に。
その心遣いが嬉しい。
そして、大皿は、背景に冠雪の富士山を、
器部分には、その裾野と相模湾が
見事に表現されています。