こんにちは。
日中は、まだまだ暑いですが、
朝晩、幾分涼しく感じる頃となりましたね。
先週、家族で、
に伺ってきました。
今回が4回目。
隠れ家のような静逸な場所、
訪れる度に、心洗われます。
コロナ禍で、滅多に外で食事を取らなくなった我が家ですが、
「吟」さんは、個室もカウンターも、各1組のみで、
安心して伺うことができます。
お庭も、濃緑の夏模様。
滝や池の水音も、心を一層落ち着かせてくれます。
「吟」さんの詳しい内容と、1回目に伺った時の模様は、
こちらの記事になります^^
2回目は、2月、
料理長の佐々塚さんの見事な包丁捌きや盛り付けを拝見しながら、
主人とカウンターでおまかせ会席を頂き、
3回目5月と今回8月の4回目は、
娘も連れて、個室で同じくおまかせの会席を頂きました。
(5回目の模様は、こちらの記事になります^^)
全国から取り寄せられた
その時期その時期の貴重な旬の食材が、
佐々塚さんの最高の腕前で至高の一品一品となり、
今回も心底堪能させて頂きました✨
爽やかな紅葉の青のお出迎え。
主人と二人、大好きなロイヤルブルーティーで乾杯!
(お写真撮り忘れました😅)
先ずは、八寸。
北海道毛蟹、無花果、蔓紫、塩トマト。
一つ一つの食材が爽やかなジュレで包まれたハーモニー。
コロ夏疲れの脳が、すーっと癒されていく心地でした。
大阪いわしの海苔巻き、紫蘇、生姜、芽ネギ、キャビア。
プリプリのいわしが、綺麗に巻物となって、
海苔と薬味の香ばしさ、
たっぷりプチプチのキャビアとの組み合わせは、本当くせになりそうでした^^
お造り。
佐渡マグロ、宮城ホシガレイ、利尻雲丹。
マグロは、水揚げ時で86キロ(これから大間のマグロになっていくマグロ)、
炭火炙りで。
ホシガレイは、鮮度が肝心で、
市場にほとんど出回らないと言われている幻のお魚。
キラキラとした透明感が美しく、柔らかくほのかな甘みに体が喜びます。
そして、こんなによいのでしょうかというほど、
新鮮な利尻雲丹をたっぷりと、もう目を閉じて頂きました。
私の父が魚好きで、幼少期から、
毎日必ず魚料理が出る家で育ちました。
(母が料理するのが大変だったと思います^^)
幼稚園から小学校低学年、父の転勤で、北海道で魚の味を覚え、
鎌倉に戻ってきてからも、
三浦から新鮮な魚介類を届けてくれるお魚屋さんと、
父が休日に釣ってくる季節の魚で、
実家の食卓は、お魚三昧。
そんな私にとって、こうして各地の新鮮な魚介類を、
こんなに美味しく頂けることは、
何ものにも替えがたい喜びなんです^^
ブータンの松茸、冬瓜、芋茎の碗。
香り高い松茸と黄金の御出汁。
内側から体がリラックスしていく感覚。
芋茎も全くえぐみのないホロっと優しいお味。
焼き物。
鹿児島天然鰻、千葉ジャンボ落花生、フルーツホオズキ。
幼少期に、祖父母宅で、
天然鰻を捌いて御馳走してくれた時の、
遠い味覚の記憶が呼び覚まされると共に、
白焼きのこんなに美味しい鰻は近年頂いたことがなかったので、
新たに記憶に残るお料理でした。
低温熟成牛タンの炭火焼、賀茂なす、オーストラリア産トリュフ。
鰻のコクの後に、旨味がギュッと詰まりながらも軽やかなタン。
そして、トリュフのガーニッシュ、このバランス感がたまりません^^
ご飯物は、佐々塚さん自らがよそって下さる
時鮭ととうもろこしの土鍋のご飯。
夏の回遊中に採れた鮭は、やはり脂が乗っていて、
シャキシャキとしたとうもろこしの実と相性抜群でした☆
こちらは、娘のためにご用意して下さったお料理です。
お願いしていたローストビーフ、鳥の唐揚げ、出汁巻き卵に加え、
のど黒の焼き物、とうもろこしも出して下さいました✨
娘も、「何でこんなに美味しいの〜!」と、前回同様、大喜び^^
のど黒は、最後、皮まで美味しいと平げておりました。
娘のデザート、大人と同じ季節のフルーツ♡
私たち大人は、フルーツポンチで頂きました!
瀬戸桃、見たことないサイズのシャインマスカット^^完熟マンゴー、
そして、初めて頂いた石川県の巨峰ルビーロマン♡
新種のルビーロマン、一昨年の初競では、
一房115万円だったそうです⭐️
今は、その頃よりも求めやすくなりながらも、
一粒1000円くらいはするとのこと✨
貴重な一粒を頂ける幸せ!
しかも、緊急事態宣言下で、お酒の提供のない中だったのですが、
佐々塚さん気を利かせて下さり、
ノンアルコールのフランスのロゼシャンパンを
注いで下さる粋な演出をして下さいました✨
決して前に出ない控えめなお人柄、
各地の仕入れ先の方々との関係を大切に構築されてきて、
真摯に食材と日本料理と向き合い、
最高のおもてなしをして下さる方です。
主人も、佐々塚さんとはいつもお話しが弾みます
奥様とも、これまで2度ほどお話しさせて頂いて、
とっても素敵な方!
最高の食材と夏の旬満載のお料理、
心にも体にも、優しく響き、
最後は、ホロリと涙が出そうになりました。
知らず知らずのうちに、コロナ禍で心も体も縮こまっていたのが、
「吟」さんの「命の食事」によって、
ほぐされていくような心地でした。