朝、窓を開けると、
一層心地よい涼しさを感じるようになりました。
日中も、早く過ごしやすい季節になったらいいな、
と思ってしまう今日この頃です。
本日は、
今週月曜日に完成致しました、
The Tray of Flower Petals – 花びらのトレイ
の作品のご紹介です。
カルトナージュの世界でも、代表的な作品の一つ、
花びらのトレイ。
正確な製図、曲線カット、ビゾーカット、均等な帯見せ幅など、
技術の高さや多くの作業工程を経て仕上げる、
創りごたえのある上級作品です。
トレイの機能を果たしながら、
絵皿のように一面に広がる絵模様と、
お花の輪郭を楽しめる花びらのトレイを創りたいな!と
今回制作しました。
一番時間をかけて取り組んだのは、デザイン決め。
洋食器等を参考にしながら、
コンパスと定規、シャープペンで、特大方眼紙に何枚も製図して、
しっくりくるまで格闘しました^^
候補として残ったのが、写真の4つ。
「花びらの奥行き」と「花芯となる内底」の比率、
「輪郭のデザイン」そして、「花びらの立ち上がりの角度、」
様々な要素が、すっと一つになって、
これだ!っと心に響いたのが、一番奥の製図でした。
この形をベースに、
トレイいっぱいにダマスクの絵模様を広げたくて、
表面は、一枚貼りにしました。
トレイの立ち上がりラインと、ダマスクのラインが、シンクロして、
表情がより豊かに見えます。
このダマスクは、U.S.時代に Jo Anneで購入したもの。
当時イエローが、それほど好みでなかった私でしたが、
グレイとレモンイエローの素敵な色合わせと、
優美なこのダマスクデザインに一目惚れ♡
大好きな生地ゆえに、制作作品も厳選しているように思います^^
(A Tray in French Style フレンチスタイルのトレイでも使用し、
生徒様にもお使い頂きました。)
(色違いでは、A Musical Score Folder 楽譜ファイルを。)
ペタルの輪郭デザインは、
カーブやペタルの付き合わせ部分をどんな風にするかによって、
表情がグンと変わります☆
今回は、Meissen マイセンのプレートを意識して、
付き合わせ部分が少し外に突き出るように、デザインしました。