Mask Box – マスクボックス

こんにちは。

薫風の中にも、しっとりとした空気を感じる頃となりました。
皆様、如何お過ごしでいらっしゃいますか。

本日は、先日5月22日に完成致しました、

Mask Box – マスクボックスの

作品のご紹介です。

ずっと創りたかったマスクボックス。
じっくり腰を据えて創りました。

日本も、新型肺炎コロナウィルス COVID-19 の感染の第一波を、
ある程度乗り越えたフェーズに入って参りましたが、
再拡大防止のためにも、
マスクは、日々の大切なアイテムの一つ。

マスクを身につけることで、100%ではないけれでも、
自分のことも、他者のことも、
より積極的に、守ることに繋がり、
医療の逼迫を防ぐことにも繋がる。
1日も早くCOVID-19 が終息することを願って、
そして、晴れて終息した後も、心地よく使い続けられるボックスにしたい、
という思いのもと、制作しました。

Boxのデザインとしては、深さのある箱に、
側面三角の立体構造の蓋で開閉するタイプにしました。

レッスンでは、上級のレッスン作品になります。

直線的な構造の中に、リズム感のある曲線を入れたくて、
三角柱構造の斜辺は、片面4つ、合計8つのスキャロップのデザインにしました。
レッスンでは、このスキャロップ部分を、コンパスで製図し、
片面2つ〜5つ、お好きな数と幅・深さでデザインして頂きます^^!

蓋トップは、今回の作品への思いが成就するよう、
リボンボウのモチーフを据えました。

中心のリボンボウは、
Hobbyra Hobbyre ホビーラホビーレの光沢の美しい
シルバーの刺繍ワッペン、リュバン。

その左右には、リボンボウが可愛いお花と交互に繋がっているレースを♡
側面のスキャロップと合わせて、
マスクを取り出す際に、少しでも心弾むものにできたらと。

トップは、3パネルに分け、それぞれに中綿を入れてふっくらさせています。
左右のパネルは、
U.S.で購入した Theater Velvetという、
劇場や映画館で用いられる艶と光沢の美しい Velvetを用いました。

見る角度によって、色味が違って見えるのも、また面白いんです。

そして、この蓋トップも、レッスンでは、
生徒様ご自身でお好きにデザインして頂けます。
パネル分け、有りでも無しでも。
さらにお好きな装飾で、
お気に入りのボックスに仕上げて頂けたら嬉しいです。

蓋が開いていく時の表情。

蓋側面は、小さな装飾感を持たせたくて、
スキャロップの3点のくぼみに合わせて、
ゴールドのピンを埋め込みました。

蓋が開き切った様子です。

パタン、と別のお部屋が現れるようなイメージ。
スキャロップが効いています^^。

中心には、トープ色の小さなリボンボウ。
そこから、Swarovskiのクリスタルビーズとコットンパールの雫が3粒。

左右には、蓋トップとお揃いのレースを。

開いた蓋を反対側から見た様子です。

この蓋トップは、どことも干渉しないので、
立体的なリボンボウや厚みのある装飾をしても、きっと素敵ですね!

制作で、最も苦労したのが、やはり蓋部分。
十二分に、布やケント紙、リボンやレースの厚み分マージンを取ったのですが、
内外シャルニエの貼り合わせに、思っていた以上にスペースを取られ、
蓋の奥行きが全然足りない … (汗)ということで、
一から作り直し^^;

スキャロップも、最初の段階で、5パターンぐらい製図してからスタートし、
その上での作り直しだったので、かなり凹みましたが、
気を取り直して、再チャレンジ。
綺麗に閉まった時の嬉しさは、
何年やっていても、やっぱり嬉しい☆

*レッスンでのオススメ生地は、
普通地〜薄地です。
 (蓋トップは、厚みのある生地も大丈夫です。)

本体箱のライニングは、
 Pele-Mele in the Interior Frameでも使用した、
「四季の喜び」のトワルドジュイです。

J.B.Huetにより1785年に描かれた原版をもとに製造された、
現代のFrench Toile de Jouy の中でも、とても由緒あるもの。

トワルが大好きな私も、
この布は、特にドキドキしながら、場面を考え裁断します^^。

底には、地に足つけ地道に努力を重ねる姿を、
エンジェルが見守っている場面を。

開けた時に、すぐに目に入る背側には、
春の訪れを喜び、朗らかに楽しく踊っている場面を。
COVID-19の終息する日が、必ず訪れると信じて。
こんな風に手を繋いで、
喜びを分かち合うことが出来る日が来ることを思い描いて。
伸び伸びと羽を広げて、平和を慈しんでいる鳥たち。

力強く前進していく馬。

自然と共存し、穏やかな心地でピクニックを楽しむ姿。
思いを重ね合わせながら、制作しました。

実際にマスクを入れた雰囲気。

布マスクを立たせて入れると、10枚は入ります。

寝かせて入れると、12枚は入ります。

開けた姿に、何だかホッコリ^^。
選ぶのも、また楽し。

そして、不織布マスクが入ると、こんな様子です。
不織布マスクが、また普通に入手可能になったら、

50枚は、入ると思います。

以前制作した Fukusa in the Pouch Style – 袱紗挟み と一緒に並べみると …
面積は、ほぼ一緒。

お揃いのオフホワイトのジャガード生地、
マットゴールドのストライプ生地、
そして、タッセルも。

未使用の布マスクと不織布マスクを、一枚ずつ入れてみると、
すっぽり収まりました。

マスク用の袱紗挟みを創って、外出時のお供にするのも素敵ですね♡

これまでに制作した作品たちとも、
しっくり馴染んでくれました。

スキャロップが思いのほか新鮮で、
蓋トップのデザインを考えるのも楽しい

Mask Box – マスクボックス。
レッスンの詳細は、こちらをご覧下さい☆
生徒様にも、お気に入りのアイテムへと仕上げて頂けましたら幸いです。

皆様、本日もお付き合い下さいまして、
本当にありがとうございました。

明日は、もう6月ですね。
紫陽花もちらほら咲き始め、また新たな季節の始まり。
心身共に、どうかお健やかで、
皆様にとって、有意義な月となりますように。

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