朝晩の冷え込みが、一層厳しくなる季節となりました。
日中の温かな日差しがより愛おしく感じられますね。
最愛の家族、心から慕う人たちと積み重ねていく、
心と心が響き合う豊かな時間。
そして、Tea Time に、どんな作品を創ろうか、
想像を果てしなく巡らせている一人の時間。
これからも、もっともっと大切にしていきたいという思いから、
私の日々を刻む時計の作品を制作しました。
時計を中心に据え、それを囲むように、
ScallopのLaceを用い、
美しい水面のさざ波がどこまでも広がっていくイメージで、
その思いと収穫の無限の広がりを願って。
2段目には、トワルドジュイで、Homeのシーンを。
光沢の綺麗な濃いBlue Greenのベルベットで、リボンボウを創り、
2段目の両側に、Down to Earthの、落ち着いたイメージで。
3段目のポールには、実を結ぶ、Focal Pointのリボンボウを。
引き出し内側のデザインは、思い出のものと共に、
開ける度に眺めることが嬉しくなるように♡
引き出し口は、柔らかい表情にしたくて、中綿を入れてあります。
作品の構造そのものは、宮殿とその中庭で語り合う空間をイメージし、
これを囲んで、Tea Standとしても、楽しめるようにしました。
Tea Cupを3段目に飾って、
カトラリーやナプキンなどを2段目に用意することができます。
作品のカラートーンは、
Philipe DeshouliersのOrsay Powder Blue とお揃いに。
Blue Greenのトワルの壁には、少し段差をつけて奥行き感を。
円柱は、Dark Brownでアクセントをつけて、
Topには、柔らかいLightをイメージしたキラキラパーツを。
Sun Catcherにもなるんです^^。
そして、私にとって、語り合う空間に欠かせないチェア。
このOpera Chair オペラチェアは、書籍にも掲載させて頂いています。
このチェアの原型は、
2012年の第8回Atelier Cartonnage作品展「英国 London Belgravia」に
出展させて頂いた時に制作した、こちらの作品です。
さらに心地よく、うっとりとした気持ちで座ることができる椅子にしたいと、
このような形になりました。
ゆったりと椅子にもたれて、心から慕う方達や家族と語り合う時間は、
私にとって掛替えのないもの。
そして将来、大きくなった娘と大人の女性同士として、
語り合うもよし、
主人と、よっこらしょと支え合いながら腰掛けて、
二人で思い出やその先の人生を語るもよし^^。
一人、創りたい作品に思いを馳せたり、もの思いにふけるもよし^^。
そんな日々を刻む時計と、時の流れを、
作品に表現してみました。
時計は、時刻合わせやバッテリーが交換できるよう、
このように取り外しができます。
振り子に見立てたファータッセルも、
季節に合わせて、掛け替えができるようにしました。
時計=円のモチーフと考え、
円や円弧のデザインを様々な場所に散りばめましたので、
一つ一つ見つけて頂けますと幸いです。
コンセプトは、早々に出来上がりながらも、
形に落とし込むまでに、これまでで最も苦労した作品でした。
仕上げ段階では、娘に40度の発熱があり、
一旦下がったもののまた上がったり、看病に追われる日々、
搬入日前日まで合間を見つけて制作し続け、
その分、出来上がった際は、本当に喜びもひとしおでした。